善光寺御開帳は早朝が勝負!

今年は、数え年で7年ぶりの善光寺前立本尊御開帳(-5月31日)にあたる由。
善光寺御開帳:http://www.zenkoji.jp/pdf/gokaityou.pdf

北陸新幹線も開通したことだし…
と、言うことで、4月15日の朝イチの新幹線で出掛けてみた。


とにかく!

午前中が勝負!
何せ、9時の段階で、講や宿泊を伴うツアー客などの団体が多数参詣している。

遅くとも、9時には前立本尊回向柱の前にいるべし!

11時ともなると、柱に触るべく数多の老若男女が列を成す。
それは、山門を過ぎても続いている。
こうなれば、本堂内陣や戒壇めぐりについても推して知るべしである。
また、御朱印をいただくにしても同様となる。
特に、善光寺では4体の朱印があるので、それをいただくとなれば…
時間に余裕は持ちたい。

筆者の場合、9時前に山門から入場し、内陣・戒壇・授与品を頂戴して11時発のバスで寺を後にした。


駅隣接のホテルで朝食をがっつり食べて、いざ善光寺へ!

駅前のバスロータリーの1番乗り場から「善光寺大門」行、もしくは経由のバスに乗る。
1番乗り場は、駅を出ると左前方の茶色の屋根が目印。
それが周囲から一際高く、少しはなれたところからでも目立つのですぐにわかる。

乗車時に整理券を取り、降りるときに整理券番号に示された金額を払って降車。
長野-善光寺大門間は、1回150円。
釣りは出ないので、事前に両替を済ませておくか、停車中に料金箱で両替をする。
実際、釣銭で降車時にゴタゴタする例が、今回も見られた。

整理券方式とわかった時点で、速攻で両替をする。
これは、他の地域で慣れているかどうかが肝である。
千円を投入すると…500円+100円4枚+50円+10円5枚がジャラジャラ
いきなりの小銭の発生…。
少々、面食らったが、この先、善光寺で志を納めることを考えれば、これはこれであり。
ちなみに、硬貨の両替も出来る。


「善光寺大門」で殆どが降車。
バス進行方向に向かうと、突き当りが寺域となる。
大門とは言えど、「門」らしき物は見当たらない。
以前には、寺域との境界として存在していたのだろう。
宿坊が並ぶ様を見ながら、仁王門から仲見世通りへ。
ここから、沿道左右には、土産物店が並ぶ。
山門を通過すると、いよいよ本殿を正面に見ることになる。

本殿の正面の香炉よりも山門寄りに回向柱が据えられ、上部から「白い紐状のもの」が本殿へ伸びている。
この紐は、前立本尊の右手からつながり、5色の善の綱となって結ばれているという。
これらの綱をまとめて晒しで包んでいる為に、紐状に見えるのだろう。

よく見ると、柱の下部に多くの人が群がっている。
「空いている面で触ってくださーい、どの面でも御利益には変わりありませーん」

(*^○^*)回向柱に触れるんだ!ご利益があるんだ!

こうなると、筆者もご利益をいただきたい。
早速、適当に群がっている人々に混じって回向柱にタッチ!

だが、正面に手を伸ばす…と、届かない。
柱の下部の守護兼用の賽銭箱が一種のガードとなって、手が柱に届かない!
右に廻って、少しは触り易くなった。
後ろに廻る=本堂を背にすると、荷物置き場とも思しき段があり、そこに荷物を置けば…
回向柱に思い切り触れる、抱きつける!
そして、さらに右へ廻って…
結局、4面全てに触れたことになる。
ただし、これも
空いて居たからこそ

まさに、早起きは三文の徳である!

本堂へ進み、左を見ると何か行列がある。
ご印文頂戴とか言うらしい。
なんでも、御開帳の時期に善光寺の法印を頭にあてて戴き、極楽往生のご利益を得る由。
もちろん、本堂で参拝後に並ぶ。
待つこと数分で順番が来て、僧侶から法印を戴く。
形容し難い気分になる。

次は、内陣。
前立本尊に、より近付いて参拝するために、柵内に入るということだ。
参観券(500円)を求めてから靴を脱いで内陣へ。
靴は、備え付けの袋に入れて自分で持ち運ぶ。

香炉が置かれた台の前に来ると…いきなり、堂内の鐘がゴ~ン!
すると、左の戸張がするすると上がり…寺関係者が「座ってください!」
戸張の奥にあるのは、秘仏の本尊を納めた厨子!
ちょ!まさか、こんな形で厨子越しとは言え本尊にまみえるとは!
こうなれば、座れとなるのもむべなるかな。
数分後に戸張が降りて、通常の世界に戻る。
靴を履き、内陣を出て戒壇めぐりへと向かうべく、一度外に出る。

次は、戒壇めぐり。
ご本尊を祀ってある部分の下へもぐり、暗闇の中で本尊の居られる瑠璃壇下の錠前に触れるとご利益がある由。
内陣の拝観券で、戒壇めぐりが出来る。
さっそく、入り口へ向かうと、ここでも靴を脱ぐ。
今回は、内陣と戒壇めぐりのルートが完全に分断されている。
内陣拝観後に本堂の裏手を通り、改めて内陣脇へ戻り、戒壇めぐりへと進む。
途中、「ここから60分待ち」などの看板を見ると、やはり早めに来て良かったと再認識。

戒壇めぐり入り口の急な階段を下りて進むと…真っ暗で何も見えない。
ドラクエのダンジョンなど、まだまだ!
戒壇めぐりのコツが、寺側から示されている。
荷物は左手に持ち、大人の腰の高さで右の壁を伝っていく。
なお、右手の位置については、絵で具体的に示されている。
攻略法にしたがって、壁を伝いながら進む。
とにかく暗い。
「鼻をつままれても誰だかわからない」的な闇。
昼夜を問わず、明かりになれた身には、ある意味、新鮮なものである。
前の人が進んでいるかどうかもわからず、雰囲気と気配だけで進む。
すると、前方からゴトゴト音と「これだ!」の声。
ところが、方向がわからない。
耳と右手の感覚に神経を集中していると…いきなりの金属!
やった!
思わず、ゴトゴト動かしてしまった。
すると、間もなく出口となっていた。
ちなみに、この出口、戒壇めぐり入り口と程近い
闇の中で、ぐるっと一周した訳である。

暗闇の中を手探りで進み、本尊下の鍵に触れると外光が救いの光りとなって救済される…
「御仏の教え」を、これほど具体的に示した例があるだろうか。
昔の人は偉い!

授与品を分けていただいてから、山門をみると…空いている。
山門にも登楼可能との話で、良い機会だからと登ってみる。
ところが、階段が急峻このうえない。
寺なのに、手すりの下に太いロープまである。
そして交互通行で上り下りをしていく。
この山門に登るなら、荷物は少ない方が良い。
授与品は、山門の後のほうが良かったと後悔しきりであった。

ところが、山門から市街を眺めると…「おぉ~っ」
参道が駅近くから一直線になっているのがわかる。
また、多くの善男善女が参道に溢れている光景も見える。
風が爽やかで気持ちが良い。
なお、堂内の梁には四国霊場八十八箇所の本尊が祀られている。
下りるという人が居たので、続いて下界に向かった。

これで、御開帳参詣の目的は果たした。
この時点で、10時半を回っていた。
仲見世をブラブラし、善光寺大門バス停に進む。

上田に移動して別所温泉の北向観音詣でも考えたが…雲行きが怪しい。
駅ビルでお土産を購入して帰宅!と決断。
長野始発の新幹線「あさま」の自由席で帰路に着く。
車内販売でいくつかの買い物をして…高崎から爆睡。
気が付くと大宮であった。


今回、回向柱や内陣拝観、ご法印頂戴などで頭を垂れたのだが…
頭の中は真っ白。
何も考えられなかった。
「欲」が消えたとは言わない。
ただ、下賎とも形容可能な日常の事柄から解放されていたのかもしれない。
そのせいか、精神的に非常にすっきりした。

何だかんだで3万弱の出費。
しかし、死んでからは「あの世」にしか行けない。
生きているからこそ、あちこち出掛けられる。
また、出掛けられるうちに出掛けないと、その機会をも失いかねない。

神社仏閣を巡ることこそが、健康で生きている最大のご利益と言えよう。

2015.04.16 加筆修正

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